御祭神
市杵嶋姫命(イチキシマヒメミコト)
由緒
市杵嶋姫命は、神代の時代に天照大神が須佐之男神と誓約を行った時にお生まれになった三神の神、市杵嶋姫命・奥津島姫命・多岐津姫命の内の一神で美しい女神様であります。
当神社は、伏見天皇の永仁四年六月(約七百十年前)海中から財弁天の尊像御鏡が浮かび上がって来たので、これを蕪島に「蕪嶋大明神本地辨財天」として祀ったと伝えられております。
地元である八戸藩では初代藩主以来、累代藩主の信奉が厚く、特に三代藩主南部遠江守には後世継ぎの嗣子が無かったので大変御心痛なされ蕪嶋神社に男子出産の祈願をしました所、 御加護を頂き目出度く一男を授けられました。以来藩史には数々の御神徳が記されています。
○御神徳
当神社は八戸城(市中心地)から見ますと東方角に当たります。東方角は日出る運気上昇の方位とされ、豊かな生命力・活力を授けて戴く吉方位に鎮座しております。
市杵嶋姫命(弁財天)様の御神像は、八っの肘の八臂で手にはそれぞれ弓・刀・斧・羅索・矢・杵・矛・宝珠を持っており財運・厄除け・知恵・音楽・諸芸・交通航海・産業振興・五穀豊饒・富貴の守護神として、また御神像の頭上には、鳥居と男神を頂く事から夫婦円満・縁結び・子授け・安産の神様として信仰を集めております。