大麻神社(善通寺市)

祭神 天太玉命

相殿 天津彦々火瓊々杵尊及び供奉三十一神

由緒

延喜神名式『讃岐国多度郡小大麻神社とありて、延喜式二十四社の一なり』
天太玉命は高皇産霊神の御子に座して、天児屋根命と俱に、祭神を主り給ひ、抜群のご功績あり。
天照大御神、瓊々杵尊に豊葦原瑞穂国を御依し給ひて、天孫降臨。命は供奉三十二神の御伴緒の一神にして、所謂、忌部氏の祖神なり。
御鎮座創祀せしと相伝ふ。往古当国忌部氏、阿波忌部氏と協力して讃岐を開拓し、この地に麻を植え、殖産興業の途を開かれ、国利民福の基を進め、その祖神天太命を祀り、大麻天神と奉称し、村の名を大麻と云ふ。
一.十二代景行天皇二十三年癸巳年夏 南海に悪魚ありて災害をなす。天皇、皇子神櫛王に平らげ給へと勅ありて、軍士率ゐて下る。討伐に際し、大麻神は天孫と倶に国士平定の守護の神となりて祭り、果たして験あり。
土佐国より当国綾の海にて、斯を平定しのち、国造に任ぜらる。崇敬愈厚く、御供仕へし穂積忍山彦根をして、神殿を修営し玉串を納め祭祀を主らしめ給へり。(穂積忍山彦根は現宮司白玖氏の遠祖なり。)